ユンギボの映画日記

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エマ・ストーンへの思いが我慢できない『教授のおかしな妄想殺人』ネタバレなしレビュー

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日本版ポスター
2016年6月14日(火)、『教授のおかしな妄想殺人』を観賞して来ました。
皆さん、年に1本のペースで映画を作り続ける幸せな映画監督=ウディ・アレンの新作ですよ! そんなん、どーでもいーんだよっ!! 今作のヒロインはエマ・ストーン!! 天使ですね!! 可愛い×100点!!! ……あ、いやいや、その前に説明せねば。本作はですね、ユーモラスなサスペンスなんですよ。意味わかんないでしょ? 何だよ、ユーモラスなサスペンスってね。意味は分かるんですが、ちょっと邦題が悪い方へミスリードさせてる気がするんですが。早速、ネタバレなしのレビューをお届け!!

あらすじ・ストーリー

この映画、元活動家の大学教授が赴任して来る所から始まるんです。この役をホアキン・フェニックスが体重を15キロ増やして演じてるんですけど、この男が酷い。アル中で偏屈。口を開けばネガティブ発言だらけ。誰とも仲良くならない。ある意味、学内では噂の的。でも、そんな偏屈教授と妙に話の合ってしまった女学生との交流をユーモラス&ポップに描いているのが前半。後半は、急展開。この教授がある事件に手を出してしまった事から着地場所不明なシリアス展開に発展していき、2人の関係も大きく変わって、ゴロゴロ転がっていくもんだから、もう目が離せなくなります。

考察・評価・感想

映画のストーリーはウディ・アレン監督作品が過去にも何本か作ってきた「罪と罰」オマージュなお話。「自分の思想の為に犯罪を犯すのは正しい事か?」みたいなテーマを内包していたドストエフスキーの暗くて重い世界をアレン流にアレンジといった趣向ですね。

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このエマ・ストーンのキュートな魅力!!
過去には、コメディパートとシリアスパートを同時進行で描きつつ「因果応報は無い」という衝撃のラストに着地した『重罪と軽罪』や、サスペンスのドラマ・パートを掘り下げエンタメ重視でヒットした『マッチ・ポイント』、下町兄弟を主人公に「罪と罰」+「カインとアベル」にアレンジした『カサンドラ・ドリーム 夢と犯罪』の流れがありました。
それでいくと本作は「罪と罰」+「本当の愛とは何か?」というラブ・ストーリーのオプション追加バージョンですね。
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スラっとした足のエマ・ストーンの魅力!!
そんな事はどーでもいーんだよっ!! もう、エマ・ストーンの話しか書きませんよ!! 本作のエマ・ストーンの可愛さは法で取り締まるレベル。男子のハートを総カツアゲ! 最終兵器彼女です!! エマ・ストーンと言えばメジャー作品だと『アメージング・スパイダーマン』のザ・清純なヒロイン役や『バードマン』の主人公のヤンキー娘役でアカデミー賞にノミネート。ウディ・アレン監督の前作『マジック・イン・ムーンライト』では聡明なヒロイン役でした。どの作品のエマ・ストーンもハマってて、可愛かったですねー。どんな役でも上手く演じちゃうんだ、エマ・ストーンは。でもね、本作のヒロイン役はエマ・ストーンを1番、魅力的に演出してますよ!!
だってね、本命の彼氏がいるのに偏屈な大学教授に猛烈アタック。堂々と二股かける役どころ。それでいてビッチじゃない。こんな難しい小悪魔な役、今時、エマ・ストーンくらいしか出来ないわ!!
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可愛いエマ・ストーンの隣でムスッとした人がホアキン・フェニックス



顔立ちが若い頃のジョディー・フォスターっぽくて、醸し出す雰囲気も知的な印象を与えますよね。勉強も出来て、頭の回転も早いけど、天真爛漫で性格も良いお嬢様……って感じですよ。しかも、表情豊かで、微妙な心情の機微も見事に表現できる。そのコメディエンヌっぷりは往年のダイアン・キートンやゴールディー・ホーンを思い出させます。天才か、天才なのか、エマよ。女優として1000点ですよ!!
本作の明るく笑顔を振りまくキャラクターも主演のホアキン演じるネガティブ教授との対比になってて、グッドですね!
ポイントはこちら! 前半で教授にレポートを褒められた時に見せるハニかんだ表情! この際、一瞬ですが、下唇を噛むので、お見逃しなく。見逃してしまったら、後半にも教授から何か(エマ・ストーンに注目し過ぎて忘れた)をプレゼントされて、もう一度、下唇を噛む表情を見せます。
ポイント2!! ファッション!! 「これはエマのファッションショーか?!」と言うくらい衣装がチェンジします。ヘソ出しから、ジーンズ姿、ドレスアップに、地味なコンビニ・スタイルまで。よく見てないと、ほんの短いシーンでしか着てない服もあるので要チェック。ミニスカートにパーカーというのも良かったけど、白地に赤い刺繍の入ったガーリーなワンピースを着たエマは可愛さ1億点!!
なんか、これを書いてる自分が気持ち悪く感じてきたので、終わります。
そんな100兆点のエマ・ストーンが素晴らし過ぎて、「もう映画の内容なんかよりエマだけ見てれば良いかな」と思っていたら、唐突なオチにより、実は物凄い哲学的な映画だった事に気づかされる訳です。その哲学要素の説明はパンフに載ってるので、解説で深読みしたい人にはパンフは買いです。あと、エマの魅力的な写真の数々も豊富です。
早くネットフリックスなりamazonで吹き替え版の配信を求めます!!
★★★★☆
星4つ
エマ・ストーンの可愛さ1000光年点

『教授のおかしな妄想殺人』

スタッフ

監督・脚本
ウディ・アレン
製作
レッティ・アロンソ
ティーヴン・テネンバウム
エドワード・ウォルソン
共同製作
ヘレン・ロビン
製作総指揮
アダム・B・スターン
アラン・テー
ロナルド・L・チェズ
共同製作総指揮
ジャック・ロリンズ
撮影監督
ダリウス・コンジ
美術
サント・ロカスト
編集
アリサ・レプセルター
衣装
スージーベンジンガー
キャスティング
ジュリエット・テイラー
パトリシア・ディチェルト

キャスト

ジェイミー・ブラックリー(ロイ)
ホアキン・フェニックス(エイブ)
パーカー・ポージー(リタ)
エマ・ストーン(ジル)
ベッツィ・アイデム(ジルの母)
イーサン・フィリップス(ジルの父)
公開日:2016年6月11日公開 95分
Photo by Sabrina Lantos (C)2015 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
原題 IRRATIONAL MAN