ユンギボの日記

ネタバレなしの映画感想日記。

『ルイの9番目の人生』

f:id:stanley-chaplin-gibo:20180227095629j:plain昨日、『ルイの9番目の人生』を観賞して来ました。

とっても面白かった!!
サスペンスともホラーともスピリチュアルとも言えないジャンルの車線変更が先読みを不可能にし、なおかつユーモラスでダーク・ファンタジーな雰囲気と文学の香りまで漂わせる傑作!!

9歳の男の子=ルイが崖から落ちる事件が勃発。パンチの効きすぎる冒頭。昏睡状態になってしまったルイを見守る美人ママとエロ医者。どーも雲行きが怪しい。

そこから、物語はまさかの昏睡状態のルイのモノローグで過去を回想。パパとママの子供には酷すぎる関係、現在の美人ママとエロ医者の現在が交互に描かれ、幽体離脱的に物語を俯瞰で見ていく主人公のルイ。

「失踪指したパパは今どこに?」「ルイが崖から落ちたのは、事故か殺人か?」「美人ママとエロ医者の関係」「ルイは何を考えていたのか?」などなど、次から次へと謎が大漁発生!!
ルイや美人ママ、エロ医者など様々な人物の目線で語られていく事で徐々に謎が明らかになっていくミステリー仕立ての構成で、もはや瞬き不可!!

一見して重たくなりそうなモチーフを子供が主人公ならではのユーモラスに描写で見せていくのも面白いんです。終わる頃には、ルイのファンになってしまいます!!
挙げ句、モンスターまで登場!!
そして、心臓に悪いホラー演出まで!!
と言うか、中盤はもうほとんどホラー!!
誰が予想できるか!!


監督は残酷王子ことアレクサンドル・アジャ!!
今まで、オリジナル超えリメイク・ホラー作『ヒルズ・ハブ・アイズ』で恐怖と寿命をカツアゲ。下品なモンスターパニック『ピラニア3D』では笑いと痛々しい描写とほんの少しの勇気をくれた。

子供の成長物語風な本作のポスターに「どーした、アジャ?!」と思ってしまったが、安定のアジャ・クオリティ。残忍描写はほぼ封印して、ストーリーテリングに徹した前作『ホーンズ 容疑者と告白の角』と今作に圧倒的なアジャの進化を感じます!!

映画秘宝」のインタビューでは、「デ・パルマのファン」と公言。「今作では、ヒッチコックを意識した」との事で、グッジョブ、アジャ!!

パンフはあまり中味のない内容ばかりなので、コレクターの方のみの購入をオススメします。


『ルイの9番目の人生』
★★★★★
もちろん文句なしの満点5つ星


http://louis9.jp/