ユンギボの映画日記

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3/13『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』を観賞。

巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督+トム・ハンクスメリル・ストリープのオスカー俳優セット。アメリカの新聞社で起きた実話の映画化。……もうこれだけで、映画好きのハートを一気にカツアゲできる豪華コラボ。
舞台は、1971年の新聞社=ワシントン・ポスト。編集主任を演じるのがトム・ハンクス。そこである事件が勃発。ライバル誌のニューヨーク・タイムズが政府の極秘文書の一部を掲載。それは、4政権(トルーマンアイゼンハワーケネディ、ジョンソン)に渡って、ベトナム戦争に関して、国民に虚偽の報告をしていたという超極秘文書。アメリカがベトナム戦争から撤退したのは1973年なので、現在進行形でベトナム戦争がまだ続いているタイミングですよ。タイトルの『ペンタゴン・ペーパーズ』とは、この極秘文書のことなんですね。
そこで、ライバル誌に負けてはならぬと、ハンクス編集長は部下たちに発破をかけ、極秘文書の全文探しミッショッンが発動。ワシントン・ポストの経営者役のメリル・ストリープも巻き込んでヒッチコックばりのサスペンスが展開。
何の前情報も入れずに観に行ったので、冒頭から何のシーンかサッパリ。前半は説明少なで置いてけぼり感を食らったのですが、中盤からが凄い!!
雲を掴むよーな文書の所在探し。やっと極秘文書を入手したら入手したで、また飛んでもない展開へ転がるもんですから、中盤以降はスリリングで目が離せない。
スピルバーグいわく、
「今こそ、報道の自由という美徳を追及するのに完璧な時期だ。信念を貫いた報道が行われることでこの国の民主主義がいかに発展するかについて、率直な議論を交わすべき時だと思っている」
との事。
さらに、
「脚本の初稿を読んだとき、映画化まで2年も3年も待てるような作品ではない、つまり、すぐにこれを映画化しなければならないと感じました。」「この映画は私たちにとってのツイートのようなもの」
とも語り、実際、2017年2月に脚本を読んで、5月末には撮影。11月に完成……という巨匠とは思えぬハイスピード。
そのスピーディーな製作スピードが本編に良い形で反映されてる印象です。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
★★★☆☆
星3つ