ユンギボの映画日記

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5/3『犯罪都市』

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犯罪都市』を観賞。

警察組織VSヤクザ組織の抗争というレトロな物語を肉弾戦メインで描いた韓国発のアクション痛快サスペンス映画が日本到着!

本作の魅力はなんと言っても主演のマ・ドンソク! レスラーのような巨体と眩しそうな眼差し。本作でドンソクが演じるのは、強行犯係のリーダー。ナイフを持ったヤクザも拳ひとつのワンパンチで解決。コワモテなビジュアルとは裏腹に、ちょっと香水をつけただけで同僚にイジられる愛されキャラ。

そんな主人公の管轄に、ナイフや斧を使った残虐スキルを遺憾なく発揮するヤクザ組織が登場。地元ヤクザをグサグサ刺したり、体の一部をストンと切り落としたり、極悪非道な方法でやりたい放題。

悪役のボス役を演じるのは、アイドルグループ出身のユン・ゲサン。体を鍛え、体重を増やすというデ・ニーロ・アプローチにより、マッチョ体型にトランスフォーム。元アイドルとは思えないキレのあるアクションでイカれたヤバい奴を怪演。
かくして、正義のマッチョ=ドンソクVS残酷マフィア=ゲサンという韓流好きのオバちゃんも裸足で逃げ出す夢のタイトルマッチが実現!

そして、この映画、とにかく飛道具が出てこないんです。武器と言えば、ナイフや斧、割れたガラスの破片、己の拳。肉弾戦に全力投球映画なんです。
新感染 ファイナル・エクスプレス』や『MASTER マスター』の韓国を代表するホ・ミョンヘン武術監督によるスリリングなアクションの数々。武術家でも格闘家でもない、実際の刑事の戦闘を追求したリアルなアクションは、ボクシングや柔道、護身術などが豪華コラボしたようなハイスペックなものに。

それと、本作は壮絶なアクションだけではなく、主人公と周辺人物とのヤリトリがユーモラス&キャラを浮かび上がらせるのが上手いんです。主人公の行きつけの飲み屋で手伝いをしている子供とのハートフルな交流。ハード過ぎる職務にメンタルが擦り切れ部署移動した後輩のアフターフォロー。女性を相手にすると童貞のようにモジモジ。きめ細かい気配りのできる心優しき野獣っぷりは必見。

本国でのヒットを受けて、すでに2作目の企画もスタートしてるとの事。

犯罪都市
★★★★☆
星4つ