ユンギボの映画日記

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『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』感想

2016年3月1日(火)、池袋シネマ・ロサで『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』を観賞。

今作はAKB48の姉妹グループであるHKT48のドキュメンタリーです。
ボクはテレビも観ないし、アイドルにもビタ一文たりとて興味がないのですが、「絶対DVDで観なさそう」という事とタイトルに引かれて、観てきました。
『尾崎支配人の泣いた夜』!
誰だ、尾崎支配人って!?
泣いたって何があったんだ?!
そしたら、尾崎支配人、全然、出てこないんですよ!
HKT48の中心人物らしいけど、グループ内でどーゆーポジションなのか解らない指原莉乃が監督してて、グループの歴史を辿りながら、メンバーたちへインタビューしていく構成になんです。
んで、やっぱりアイドル・グループだけあって過去の映像素材が豊富なんですよ。結成当時からひたすら撮られ続けてたんでしょーね。逆に、こんなにカメラに囲まれて生きてたら恋愛してる時間を作れる事の方が凄いですよ!
って言ってますけど、グループの歴史を知らないから、事の重要度が訳ワカメ。
そんな事よりも、端から見てると宗教団体みたい。
これは森達也の『A3』か?!と思いながら観てましたよ。「彼女たちの思想=何が正しいか、何がどれだけ自分の比重を占めてるか」という事が、あまりにもボクの身近に無さすぎて、カルト教団と同じレベルに見えるんですよ。まぁ、どの世界でも、重要度のズレや振り幅ってありますからね。
トークの内容事態はバカな女の子たちの他愛ない会話なんですけど、やはり、ライブやらセンター争い、総選挙とプレッシャーの場数が多いだけあって、思想がプロなんですね。同じ歳の女の子たちに、彼女たち程の思想があるかと思うと人生観が変わるんだろーなぁ。と感心しました。
そんで、メンバー同士で複雑な感情が入り乱れてるんですね。当たり前なんですけど、仲の良いor悪いもあれば、嫉妬するメンバーも居るし、自分の事のよーに泣けるメンバーも居るんですね。
いつの間にやら、ボクも貰い泣きですよ。もう何が泣けるんだか解らないけど、複雑&不安定な精神状態の中で様々なアクシデント……というか大人が商売の為にあれこれ難題を押し付けてくる訳ですよ。
もう、可哀想で、可哀想で。大人たちに虐められてるよーにしか見えませんでしたよ。
最後らへんで加入したメンバーとか、もはや小学生だからね! 女子高生でもないんですよ! もう、虐待ですよ!(笑)
所々、指原莉乃監督が「う~ん」と悩んでるメイキング的な映像が挿入されて、作品構成の主旨と外れるから「このシーンはこーゆー理由で入れたんですよ」という言い訳にしか見えなかったですが、こんなんプロがやったら怒られますよ(笑) アイドルという素人が監督してるという商売だから成り立つ。映画として観れぱ観る程、不思議な映画でした。テレビ番組みたい。

そんな感じで観てたら、あの「尾崎支配人」が登場。ある事件について、みんなの前で話そうとしてたら涙が!!
室内だったから夜かは解らなかったけど。


『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48
★★☆☆☆
星2つ