『ミスミソウ』
『ミスミソウ』を観賞。
中学生のエスカレートしたイジメが地獄の復讐劇へ発展するバイオレンス!! 『バトル・ロワイアル』を思い出しますね!! 田舎の中学生は怖い!!
とにかく、舞台となる村の閉塞感が怖い!! ひたすら田舎だし。雪降ってて寒いし。やる事がない。吐き出し口のない怒り。そんで怒りの矛先は、東京から引っ越してきた主人公の女子中学生へロック・オン!! 冒頭からドン引きするようなイジメの毎日。イジメっ子たちもキャラが濃く、イジメ・ボルテージがエスカレート!!
「これは酷い」と思っていたら、ここまでがただのプロローグ!!
だって、度を超えた悪フザケはヒロインの家族までド派手に飛び火!!
そこからの主人公の復讐劇はまるでマカロニかセガール映画か!! 雪が血で赤く染められていく破壊力!! 道徳心のネジのゆるんだ登場人物たちによる残忍スプラッター描写の連続は、さながらバイオレンス中学生版『死亡の塔』状態!!
「こんなキチガイみたいな映画、誰が撮ったんだ!」と思っていたら、残酷王子の内藤瑛亮監督で大変に納得。切株映画好きの悪趣味趣向をまんべんなく自作へ投影。
結果、復讐や過剰なバイオレンスが前面に出ているゆえに、「人を思いやる気持ち」がダイレクトに染みるスカッとした一本になってました。
『ミスミソウ』
★★★☆☆
星3つ