『グレイテスト・ショーマン』を観賞。
カンバーバッチと並んで女性が無条件に好きなものこそ、ミュージカル。もはや、ウーマン・スプロイテーション(女性搾取)映画と呼びたい昨今のママゴト・ミュージカル。今作も、実在の人物であるサーカスの生みの親=P・T・バーナムさんの半生をミュージカル映画化した映画。
まさに、女性の好きなものをムリクリ詰め込んだ挙げ句、ストーリーを激薄にシェイプアップ。女性人気の高い主演のヒュー・ジャックマンに始り、今時のダンスとPV風の映像……ともはやノリはYouTube。どのシーンのミュージカル・シーンも長めのPVを見せられてる気分。
子供の頃の貧乏生活から、身分の違いを乗り越えた結婚。変人扱いされながらもサーカスをオープン。ヒンシュクを買いながらも、地位と金を入手。挫折と成功のサクセス・ストーリーをあっさりめに描いていきます。まぁ、ここまで読むと面白そうに感じるかもしれませんが、これが面白くない。
実際のパーナムさんは「ホラ吹き」と言われる程の詐欺師まがいな人物だったらしーのですが、今作では気持ちが悪いくらい偽善者として描かれ、仕事熱心で家庭的な人。嘘臭いレベルまでの脚色。
サーカス……というか見世物小屋を始める際も、ティム・バートン映画の人物を4割くらい薄めたよーなフリークスしか登場しません。実際のフリークスを映画に登場させたブラウニングやホドロフスキー、フェリーニの作品を観たことがある方には物足りなさ過ぎると思います。
PVをYouTubeで見漁ってる方は苦なく観れると思われます!!
『グレイテスト・ショーマン』
☆☆☆☆☆
星0個