『ばあちゃんロード』を観賞。
映画美学校のプロットコンペティションで最優秀賞を受賞したプロットを元に製作されたのが本作。
主人公は結婚が決まったヒロイン。その事を疎遠になっている祖母へ報告に行くと、歩けなくなって、施設で気弱な偏屈ばあちゃんに再会。そこで、子供の頃のばあちゃんっ子魂に火が着き、「バージンロードをばあちゃんと歩く」という泣かせる目標を掲げるんです。
で、毎日、施設へばあちゃんに会いに行き、バージンロード・ミッションのクリアを目指すというストーリーになっております。
一見して、テレビのドラマ・スペシャル枠っぽいのですが、流石の貫禄を見せるのが、ばあちゃん役のベテラン:草笛光子!
ばあちゃん孝行街道をひた走るヒロインがフィアンセと揉めたり、ばあちゃんのメンタル改革に乗り出したりというドラマもあるんですが、後半は、もうばあちゃんの映画。表情のみで、孫への思いや自らの体への不安を表現。
ちなみに、車イスで散歩するシーンはオール・アドリブとの事。外出にウキウキする感じで喋り倒し、それに答えるヒロイン役の文音ちゃんもグッド!
メガホンを取った青春映画で秀作を生み出し続けている篠原哲雄監督。エンタメ映画としては弱いのですが、なんて事ないよーなストーリーをロケ地の美しさ、ヒロイン役の文音ちゃんの凛とした表情など、良い所をより綺麗な演出でまとめ上げていました。
『ばあちゃんロード』
★★☆☆☆
星2つ