『ランペイジ 巨獣大乱闘』を観賞。
怪獣映画ファンと巨大生物ファンと両方のファンのハートをカツアゲする巨大生物のプロレス映画。
去年、公開された『キングコング 髑髏島の巨神』はモンスターバースというシリーズで、今後、『GODZILLA ゴジラ』のゴジラとキングコングが闘う『Godzilla vs. Kong』という作品の製作が決まってます。そこで、怪獣王対決が始まる前に、巨大生物対決を実現させてやれ!というのゴキゲンな掛け声が聞こえてきそうな映画が本作。
遺伝子操作により、キングコングのようにデカいゴリラとオオカミ、その2匹より更にデカいワニが登場。街中で三つ巴の闘いを繰り広げるという、まるで中学生が考えたようなストーリーをまんま映像化。
3匹の巨獣なんて人類には手も足も出ないと思いきや、マッスルボディの持ち主、ドェイン・ジョンソンが霊長類学者という嘘にも程がある設定で登場。しかし、そこはただの学者な訳はなく、元陸軍特殊部隊&元国連の反密猟部隊というセガールのような肩書き付き。巨獣たちとガチで対等に闘うギャグみたいなクライマックスは必見です!
巨獣たちの登場しない前半は、DNAがどーしたとか、遺伝子がどーしたとか、ロック様の何もない日常とか、巨獣と優しきマッチョが出来上がっちゃった言い訳のよーなシーンが続くので退屈なんです。でも、中盤で巨獣たちが街へ到着するので、ご安心下さい。
フリン・ピクチャー社の創始者で、本作を製作するボー・フリンは
「巨獣たちを夜のシーンや雨や曇り空の下に隠すようなことはしたくない。映画全体をとおして、変異し乱闘する彼らを陽の光に照らし出したい、彼らが引き起こしている破壊を青空のもとに映し出したいと思った」
と言う解ってる人物。そのゴージャスな発言の通り晴天の中、暴れまくる巨獣たちには大興奮。
細かい設定を考え始めたら逆に負けな巨獣エンタメ大作を観て、ゴジラとキングコングの闘いに夢を馳せて待ちましょう!!
『ランペイジ 巨獣大乱闘』
★★★☆☆
星3つ