ホラー映画風味満載の刑事モノ映画『ハングマン』 夜の首吊り殺人大捜査線‼
現在、新宿シネマカリテで開催中の【カリコレ2018】で上映されているホラー風味のクライム・サスペンス映画『ハングマン』を観てきました!! レビュー書きます!! 出演歴をヒューマン・ドラマとクライム・サスペンスで埋め尽くしていく名優アル・パチーノの最新作。製作は2017年の本作がやっと日本上陸!! ロバート・デ・ニーロと共演した『ボーダー』以来、7年ぶりの刑事役のアル・パチーノが主演。謎が謎を呼ぶ殺人ミステリーを捜査していくホラー風味のクライム・サスペンス!!
ちなみに、元グリーン・ベレー隊員の捨て身の戦いを描いた1987年のアクション映画『ハングマン』、ストーカー男を題材にPOVカメラで構成した2015年(日本公開は2016年)の実話風サスペンス映画『ハングマン』とは続編でも何でもない別物です。
ストーリー・あらすじ(ネタバレ)
首吊り殺人ゲームに強制参加!!
学校の前に吊るされた死体。刑事が教室の中に足を進めると、そこに残されたハングマン・ゲームのメッセージと警察のバッジナンバー。
ハングマン(絞首刑)ゲームとは、出題者の出した単語を一文字づつ当てていく文字を使った子供遊び。
そして、警察のバッジナンバーは、捜査していた刑事ともう警察を引退していたアル・パチーノのもの。強制カムバック&この後に続く連続殺人ゲームに強制参加させられるんですね!!
刑事2人に密着する女記者の3人体制で事件の捜査が始まります。
次々と殺されていく容疑者たち!!
残された証拠から次々と浮かび上がる容疑者の方々。行ってみると殺されている……という振り出しに戻るなミステリー展開が続き、なかなか真実に辿り着かないんです。
さらに、毎晩11時に犯行が行われるというタイムリミット設定もオプション追加。ただでさえ謎だらけの事件なのに、過去の事件との繋りも判明。
とにかく、怪しい 人物を大量投下。出てくる人物、みんなが犯人に思えてくる意味ありげ描写でミスリードを誘います。とは言え、調子外れなオチとトンデモ展開がやり過ぎで、謎解きの楽しさはほとんど無いんですが、暗い犯行現場は『セブン』を思い起こさせる陰気なホラー風味。音楽もダークなトーンで、まるでオカルト仕様というのも面白いです。
予告編動画
キャスト・スタッフ
本作でメガホンを取ったのは、ニコラス・ケイジ主演の『ヴェンジェンス』でも刑事ものを手掛けた経験もあるジョニー・マーティン監督。
主演は、くたびれ感とベテラン然としたオーラのコラボ技で、大して活躍してないのにボンクラのハートにジャストフィットしてくるアル・パチーノ。それに対して、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのカール・アーバンが見た目はワイルド満載ながら、過去の事件にトラウマを抱える意外に繊細な刑事役に。2人のコンビ芸も見どころ!!
2人の刑事に密着する女性記者でありながら、実は1番、捜査に貢献しているヒロインを演じるのは、『ピッチ・パーフェクト』シリーズのブリタニー・スノウ。本作の陰気な雰囲気に飲み込まれたシリアス芝居を披露。
評価・考察・解説・感想
携帯電話1つで撮影、録音などの取材をするヒロインや、携帯からのデータ情報を駆使して捜査する刑事たちなどは、ちょっと新鮮。現場へ向かう3人を、ほぼ横並びでのスローモーションで見せる(元ネタは『キイハンター』?)カットありなので、是非、お見逃しなく!! 最後まで不気味に物語を盛り上げる音楽も一興。ラストのどんでん返しがいかにも海外B級で批判もされそうですが、ボクはキュンとしました!!
出演: アル・パチーノ, カール・アーバン, ブリタニ―・スノウ, ジョー・アンダーソン, サラ・シャヒ
監督: ジョニー・マーティン
上映時間:98分
映画『ハングマン』についての情報は、日本wikiなし。yahoo映画や映画.comより。