ヒモ男のバンドマンが人生をやり直そうとしたらトンデモない災難に巻き込まれる映画『ラ』が4月5日より公開。青春映画と思わせておいて、トンデモないクライム映画へとトランスフォームしていきます。
あらすじ・ストーリー
こういう男はクズですよ!!
彼女の家でヒモ生活をしながら音楽活動を続ける主人公。元バンドメンバーの仲間を誘って再結成を試みますが、塩対応であっさり撃沈。それもそのはず。バンドメンバー置き去りで、自分だけデビューしようとした前科あり。バンド再結成の約束と引き換えに"儲かる仕事"の手伝いをする羽目に。モラトリアム系30代の苦い青春映画かと思いきや、物語は急ハンドルを切ります。その結果、彼女の突然のカミングアウト!!元バンドメンバーの暴走!!想像もしてなかった流れにガッツリ巻き込まれていきます!!果たして、主人公は逃げられるのか?!彼女との関係にケリをつけるのか?!そして、ここまで来るとそれ所じゃない気がしますが、バンド活動はどうなるのか?!実は、最後まで観ると、大人の階段登るムービーになっています!!
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感想・評価・考察
前半30分は我慢です!!
すると……話が転がるまでが、とにかく長い!!話がなかなか転がらない!!冒頭で、過去のライブ・シーンが入るのですが、これがまたカッタルイ。でも、このグダグダ感が主人公の体感しているグダグダ人生とジャストフィット。妙なリアル感をお届け。そんな調子なので、中盤の急展開はインパクト大!!
ヒモ男、ヤバい女と付き合ってた!!そして、これだけは絶対にお伝えしておきたい。異常なレベルで献身的な奉仕をプレゼントする彼女のネジが完全に壊れてます。ヒモの主人公に1万円渡す度に1ポイントという地獄のような自作スタンプラリーを開催中。そのスタンプラリーのゴールは勿論、結婚。いち早くゴールする為、せっせと金を渡してるんですね。この彼女のホラー描写は楳図かずお作品ばりな恐怖のお裾分け。一周して笑えてくるレベル。それがクライマックスでは、主人公の救いになるのだから、ひねくれ度数は高めなんです。
キャスト・スタッフ
エンディグ曲はサイサイ!!主人公を演じるのは、 ミュージカル『テニスの王子様』シリーズを始め、映画・ドラマ・舞台とジャンル無双に活躍中の桜田通。ヒモ男という好感度低めな主人公を爽やかなピュアさで、感情移入を助けています。桜田はミュージシャンとしてもメジャーデビュー済み。本作のライブシーンでも実際に演奏。劇中歌の作詞も担当。さらに、音楽はガールズバンド・SILENT SIRENのプロデューサーであるクボナオキが担当。本作のエンディグ曲は SILENT SIRENの書き下ろし楽曲。
懐かしい雰囲気完成度は粗削りなんですが、若者映画の疾走感は90年代初頭のアングラ映画たちを思い出させます。音楽活動経験者は勿論、夢を諦めた大人たちが本作を観賞するとピリッとくること請合いです!!映画『ラ』は4月5日公開です!!
星)★★☆☆☆2つ星
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映画『ラ』
桜田 通
福田麻由子 笠松 将
清水尚弥 キンタカオ 連下浩隆 ヒカルヤマモト 十枝梨菜 一色絢巳 古沢一郎 小野和子
佐津川愛美 ダンカン / 西田尚美
監督・脚本・編集|高橋朋広
音楽|クボナオキ
エンディング|SILENT SIREN「REBORN」(EMI Records/ UNIVERSAL MUSIC)
配給|アークエンタテインメント 宣伝|MUSA
Ⓒ2018 映画『ラ』製作委員会
2018年/日本語/カラー/120分