銀行強盗の犯人たちが逃亡中、たまたま飛び乗ったバス。それが最悪なドライブの始まり。行き当たりバッタリの無計画なバスジャック事件。
所が乗り込んだバスには、舞台が関西という事もあり、キャラ濃い乗客だらけ。口の減らないオバちゃん、不倫関係のカップル、すぐパニクるネーちゃん、極度の緊張状態に運転中でも失神してしまう運転手。狭い車内で次から次へと事件が発生。
挙げ句の果てに、突然、物語はバスに乗り合わせた元ドライバーの男の回想シーンへ突入。実は、目が霞む病気で宝石泥棒へ鞍替え。切ない過去が明らかに。
名監督の中島貞夫によるアナーキーに振り切った一本。肩の力が抜けた演出が勢いを生み、躍動感アップ。
クライマックスで警察に追い詰められた犯人たち。絆の生まれた乗客たちによる、ラストの大団円は圧巻。
星3つ
★★★☆☆