『ミクロの決死圏』から『絞殺魔』、『トラ・トラ・トラ！』、挙げ句に『マンディゴ』まで作ってしまう職人監督のリチャード・フライシャーの歴史活劇映画。
９世紀の北欧。都会から離れ、野生感満載で生活するバイキングの一族。そんなバイキングの王と対立する奴隷の青年。２人の数奇な運命を描いたスペクタクル。
傲慢でワイルドなバイキングの王アイナー役を演じるのは、脂の乗りまくってたカーク・ダグラス。奴隷のエリック役にはスゥートスマイルのトニー・カーティス。ただの豪快野郎のカーク・ダグラスに対して繊細な魅力を見せるトニー・カーティス。
今回はTBS版の吹き替えで観賞。カーク・ダグラスを担当するのは、ロバート・デュバルやチャック・ノリスなど器用に演じ分ける芸達者の森川公也。トニー・カーティスは、フィックス声優の広川太一郎。超人的な技術を持つ二人のシリアス路線の芝居は一興。
真実が明らかになり、直接対決するラストの２人の戦い。ハラハラ・ドキドキしつつも、エモーショナルな切なさまで演出。
星３つ
★★★☆☆
