オムニバス形式ながら、全作品にジョージ・A・ロメロ監督印で安心して観れる『クリープショー』(#21)。
そもそも、どの話も原作者のスティーヴン・キングの思いつきみたいな話がいちいちB級テイストとマッチ。ホラーなのに、コミック感覚な作風が楽しく、ユーモラス。
そんな中、レスリー・ニールセンやハル・ホルブルック、エド・ハリスなどの芸達者な役者たちが出てきます。バカバカしい話をシリアス風味の芝居で見せてくれるのが楽しかったです。赤と青の照明が『サスペリア』っぽくて、カルト感満載。
挙げ句、調子に乗ったスティーヴン・キングや特殊メイクのトム・サヴィーニなど、裏方勢がノコノコ役者で登場。(本作のトム・サヴィーニの特殊造形は本当に圧巻でした!!)
海辺で首まで埋められた男女。徐々に満潮になっていくのを、じっくりと見せる。植物人間になっていく男をじっくりと見せる。箱から飛び出す怪物をじっくりと……。こんな調子で「こーなる、あーなる」の先読みをストレートに描写。それが、「待ってました」で気持ちいいです!!
星3つ
★★★☆☆