ユンギボの映画日記

ユンギボ(@yungibo)によるあらすじ紹介、ネタバレなしのレビュー、解説・考察をお届け‼

福島原発事故の実録映画『Fukushima 50』(#37)

f:id:stanley-chaplin-gibo:20210212044410j:plain
まだまだ記憶に新し過ぎる東日本大震災福島原発事故を早々に映画化。まだ体験・記憶が消えやらない中での“あの日”、福島原発の中では、どのような事が起きていたのか?

スタートと同時に巨大な揺れ。割れる海中の断層。崩れる原子力発電所の建物。状況を把握しきれない職員たち。
情報を集約し、全体の指揮を取る所長。原発の最前線で実行していく当局長。そんな地元育ちの同級生2人を中心に物語は展開。
地震津波により、制御不能となる原発メルトダウンを回避すべく判断を迫られる職員たち。奮闘。刻一刻と変わっていく状況。離れた東京から無理な指示を飛ばしてくる本社&政府関係者。上と下の板挟みになっていく所長。避難所へ移動する職員の家族たち。最悪な状況に遺書さえ書く決意の職員たち。

もう自分に置き換えると涙なしには観れない、決断のドラマの連続。テンポ良い編集で、次々と悪状況が発生。まさに命懸けで挑むドラマに涙。また実話というのが更に涙。

メガホンを取ったのは『ホワイトアウト』や『沈まぬ太陽』、『空母いぶき』などの大作映画、オールスター映画を作ってきた若松節朗 監督。もはや、“日本のオリヴァー・ストーン”と呼びたい。

星3つ
★★★☆☆
f:id:stanley-chaplin-gibo:20210212044424j:plain