ユンギボの映画日記

ユンギボ(@yungibo)によるあらすじ紹介、ネタバレなしのレビュー、解説・考察をお届け‼

スパイ映画の“あるある”集大成『007 ロシアより愛をこめて(007 危機一発)』(#66)

f:id:stanley-chaplin-gibo:20210223221630j:plain
本作は、映画「007」シリーズの第二作。本作でジェームス・ボンドを演じているのは、初代ボンドことショーン・コネリー。吹替えファンにとって、コネリーと言えば若山弦蔵さん。なんですが、今回は若山さんの吹替え前に収録された1975年のTBS「月曜ロードショー」にて放映版。日高晤郎さん版のショーン・コネリーです。

日高さんには芯のある通った声のイメージでしたが、今回のコネリー役は、少しかすれた声の出し方。渋く、女を口説くシーンの二枚目さが際立っています。それでいて、洒落の効いたセリフは軽妙。
若山弦蔵 版のとは違った趣きがあって、興味深いです。

本作の敵役で、殺し屋“レッド”役を演じるのは、『スティング』や『ジョーズ』のロバート・ショウ。吹替えは、内海賢二さん。TBS版のショウは内海さんのパターンが多いですね。気さくにボンドへ近づいて来たら、実は殺し屋だった……という切り替えの上手さが際立つ吹替えでした。

ちなみに、ショーン・コネリーロバート・ショウは、本作の13年後に『ロビンとマリアン』というロビン・フッドの後日談映画で再共演。ロバート・ショウが悪役、オードリー・ヘップバーンがヒロイン役というメタ的な要素のある映画でした。

本作は、その後に作られるスパイ映画のお約束や定番が満載。今観ると“あるある”の集大成みたいな一本。

ボクが「007」シリーズで好きなのは、なんと言ってもガジェットの数々。大人になった今でもついつい、ワクワクしてしまいます。本作では、秘密アイテムだらけのアタッシュケース型のカバンが登場。ナイフや金貨が仕込まれており、ちゃんとした手順で開けないと催涙ガスが放出される仕組み付き。
MI6武器開発担当のQが、新開発のカバンを紹介するシーンで、「こんなのが役に立つの?」的な態度ながら、必ず役に立つのが“お約束”。
移動中の列車の中で襲われたボンド。金貨で興味を煽り、催涙ガス噴射。仕込みナイフで反撃。しっかりと役に立っています。

女性を見れば口説かずにはおれないボンド。上司のMからミッションを受け、やれやれと受付嬢のマネーペニーを口説くのも“いつものパターン”。このシーンも待ってましたの楽しい場面!!

悪役が個性的なのも「007」シリーズの魅力。今回、悪役組織“スペクター”の面々が使う靴の先から飛び出す毒の塗られたナイフ。シャキンとナイフが飛び出すまではカッコイイけど、それでチョンと蹴る感じが間抜けで大好きです。

場面のテイストによって使い分けるジョン・バリーの音楽にもワクワクしてしまいます!!

知れば知る程、色んな意味で楽しめる一本です。

星3つ
★★★☆☆
f:id:stanley-chaplin-gibo:20210223221642j:plain