何も成し遂げてこなかった30男が「これだけは!!」と執念で作り上げたのが、自室に作ったダンボールの迷路!! しかし、その迷路は、殺人迷路だった……という破天荒にも程がある映画『キラー・メイズ』が、3年振りに復活した「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション」にて公開!!
ストーリー・あらすじ(ネタバレなし)
彼女が部屋に戻ると、部屋の中央にドデンと置かれたダンボールの迷路。中から彼氏の声。「夢中で迷路を作ってたら、迷子になっちゃって、出られなくなっちゃった!!」
ここまで読んで、まだアホ映画認定するのは早いです!! 実は、本作、2017年シッチェス映画祭にて、ニュービジョン・ワン/プラス部門で最優秀作品賞を受賞したファンタジー・ホラー。ただのB級と思って観ていると、トンデモな世界観に引きずり込まれます!!
かくして、彼女と友人たち(となぜかドキュメンタリークルー)が彼氏の救出へと向かうのです。ただ、中は思った以上の(……というか物理的な縮尺などは完全無視した)広さ。果たして、この迷路から脱出することが出来るのか?!
予告編動画
考察・評価
部屋ごとに雰囲気が違う空間デザインのコーディネート・センス。リンチのようなダークな部屋もあれば、バートンのようなファンタジーな部屋も!! 中でも目の錯覚部屋のクオリティーが高い!! 各部屋を見ているだけでも大分、楽しめます!!
数々の部屋を回っていくと、どうも様子がおかしい。どんどん様子がおかしくなっていきます。デカい折り紙の鶴が襲ってきたり、ギロチン(勿論、ダンボール製)が落ちてくる仕掛けがあったり。ダンボールなのに、襲われた人間は毛糸の血を噴いて死んでしまうというデス・ゲームが開始されたのです!! 迷路内に解き放たれたケンタウロスに追われるハラドキなサスペンス要素もオプション追加!! 迷路脱出を目指すブラック・コメディ・ホラーになっております。
登場人物たちも濃厚メンツが勢揃い!! 迷路を完成させる事で頭がいっぱいな30男。笑い上戸の太った女。シーンを盛り上げる事しか考えてない番組ディレクター。カメラマンとマイクマンの凸凹コンビ。トラップだらけの殺人迷路に濃厚メンツが投入されるのだから、状況はもはやカオス!!
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