ユンギボの映画日記

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名刑事VS超能力者『刑事コロンボ 汚れた超能力』(#62)

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旧シリーズから10年近くの時を経て、初老を迎えたコロンボによる新シリーズ『新・刑事コロンボ』の第一話。再スタートから意表を突く“超能力”がモチーフ。

超能力を軍事利用する為の政府の施設。そこで超能力を証明しようとする男。しかし、彼はイカサマをしており、上層部を騙し騙し。そんな中の、権威のあるマジシャンを呼んで、その超能力をテストするデモンストレーションが行われます。デモンストレーションは見事に成功。所が男とマジシャンは昔ながらの知り合いだったのです。その夜、マジシャンの元を訪れた男は、マジシャンを殺害。ギロチンのトリック台の操作を誤ったよう、事故死に見せ掛けて首チョンパ
そこへ、コロンボ警部が呼び出される訳です。

様々なマジックやトリックにいちいち驚いて見せるコロンボのチャーミングさ。超能力研究施設では、待合室を抜け出し、見学者たちの一行に紛れるコロンボ

捜査中に知り合ったマジシャンに、ギロチン台のトリックを聞き出そうとするシーンがあります。そのギロチンを使って、コロンボを横にし、トリックを見せるんです。人が死んだギロチン台を使うのがメチャクチャ不謹慎!! コロンボのビビリようも含め、思わず笑ってしまいました!!

今回、ゲスト犯人役のアンソニー・アンドリュース。不敵にトリックを披露。吹替え版は、名声優の野沢那智。イケシャーシャーと超能力のように振る舞います。そこに、野沢那智の人を引き込むようなセリフ回し。

本話から、刑事コロンボのフィックスであった小池朝雄から石田太郎へ声優チェンジ。小池風味を残しつつ、ヒョウキンさをフューチャー。コロンボ役のピーター・フォークが老けた事により、くたびれた初老のベテラン刑事にフォームアップ。それらがマッチ。旧シリーズと違ったスピンオフ的な面白さを感じました。

クライマックスでは、想像さえつかなかったデモンストレーションのタネ明かし対決に、思わず膝を叩く驚き!!


星3つ
★★★☆☆