ユンギボの映画日記

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『馬の骨』

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『馬の骨』を観賞。

夢破れ自分を見失ったおっさんと地下アイドルからシンガー・ソングライターを目指す女の子のロッキー系ヒューマン・ドラマ。

そもそも、元祖オーディション番組「イカ天」で審査員特別賞をもらったロックバンドの名前が「馬の骨」なんです。主人公のおっさんは、「馬の骨」のボーカルだったんですけど、今や金ナシ夢ナシな日雇い警備員。この主人公が抜群にボンクラで、同僚の若いアンちゃんにバカにされ、仕事放棄。走って逃げたと思ったら、ワンカップ片手に道端で寝ちゃってるシーンなんかもう泣けてきます。

また、もう一人の主人公は、地下アイドルからシンガー・ソングライターを目指すヒロイン。絶妙に歌が下手で、発作的にアイドルグループを辞める展開は絶望的でしたが、クライマックスのライヴ・シーンではまるで別人。演じる小島藤子は半年間ギターの特訓を受け、本番に挑んだとの事。透明感のある歌声を披露。

そんなヒロインに出会った事で、主人公はバンドの再結成というミッションにチャレンジ。ヒロインは、歌&ギターの特訓を重ね、ライヴ成功にチャレンジ。2人のチャレンジが同時進行で交差する中、主人公を恨む元同僚やヒロインに近づこうとするアイドルオタクなど、スムーズには行かないスポ根展開。

血を流しながらライヴ・ハウスへ向かう主人公に感涙!! 本作の監督&脚本&主題歌の作詞作曲&出演を兼ねる桐生コウジは自伝的な物語を見事、エンタメ映画として昇華。そう、今作は『ロッキー』であり、『ライムライト』でもあるんです!!


『馬の骨』
★★★☆☆
星3つ