定期的に観たくなる全然、名作じゃない映画『メジャーリーグ』を観賞。
ボンクラ野球チームが勝ち上がっていく……という、よくあるサクセスストーリー。なんですけど、そのノーテンキな設定やケレン味しかない演出、細かい事を気にしない辺りがメチャクチャ楽しかったです。
勿論、弱小チームが勝っていく為に様々な試練を乗り越えていくストーリーライン。なんですが、とにかく登場するキャラが濃すぎ!! 下らないギャグ満載で悔しいくらい爆笑してしまいます。
中年のメジャーリーガーで別れた彼女への想いが断ち切れないでいるトム・ベレンジャー。刑務所あがりのヤンキールーキーのチャーリー・シーン。お調子者のウィズリー・スナイプス。
このキャラクターたちのドラマが中心のストーリーを支えてくれます。次から次へとアホみたいな事件が勃発。大して努力しているようには見えないけど、なんだかんだで感情移入。
笑いながらキャラクターたちの成長を観ているうちに、チームが勝ち進みシンプルな感動を生む訳です。
本作の構成的に面白いのは、主人公たちをフルボッコにしようとする敵チームが出てこないんです!! 本作の悪役ポジションは、主人公たちのチームの成金女オーナーなんです。チーム観客動員数を下回れば、本拠地の移転という話になり、その際に売り払ってしまおうと企んでいるんです。勿論、野球に興味なしで、金の事しか頭にないんだけど、どこかユーモラス。彼女が登場するとシーンがコミカルになっていきます。
そして、クライマックスの試合シーンへ突入。スローモーションで結果を見せる演出には展開が読めてしまっていても、ヒヤヒヤしてしまいます。
今回はソフト版の吹き替えで観賞。主人公のトム・ベレンジャーをコメディでは珍しい津嘉山正種さん。チャーリー・シーンを池田秀一さん。ウィズリー・スナイプスを富山敬さん。もう安定メンツの吹替え芸まで楽しませてくれます。
脳ミソの休養に観たい一本です。
星5つ
★★★★★