ユンギボの映画日記

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全世界のカメラで監視される個人情報シカト世界『AI崩壊』(#36)

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どーにもそそられないタイトルから、観てなかったものの、一度は信じた入江悠 監督の新作だと奮い立たせての観賞。なもんで、イメージ激悪からのスタートだったので、「思ったより楽しめた」な印象。

舞台は、近未来の日本。人工知能(AI)“のぞみ”が、医療や電化製品、デバイスに搭載された時代。そんなAIを開発した天才科学者が本作の主人公。
ある日、当然の暴走を始めた“のぞみ”。その首謀者とされた主人公の逃走劇。生存の選別をし、生きるに値しない人々を死へ追いやろうとする“のぞみ”。“のぞみ”のサーバールームに閉じ込められた主人公の娘。どんどん冷えていくサーバールームで、娘の命は24時間もたない宣告。
そんな中、主人公をはめた真犯人は誰なのか?
世界中の防犯カメラや端末カメラから逃げるという無理難題。サイバー対策課のエリート警官によるデジタル追跡。昔ながらの老&若手刑事による足による追跡。さらには、主人公を追う記者。もう次から次へと追われまくり!! テンポ良く、息つく暇なし!!

逆に言えば、それだけの映画なんですね!!笑 まぁ、エンタメ映画としては満足なんですけど。AIによる管理が当たり前の未来にしては、目新しさは無し(解りやすいとも言えますが)。どのキャラも紋切り型で魅力に欠けるし、ストーリー展開も、予想できてしまいます。劣化版の三池崇史みたいな感じです。

1970年に作られた『地球爆破作戦』というアメリカのB級映画がありました。この映画もコンピューターが暴走して、核爆弾を人質に人間へあれこれ命令してくるって映画でした。『地球爆破作戦』は、予算の無さが悲しいくらいに画面から溢れ出てて、愛嬌がありました。本作は、頭良さそうに作ってる分、カルトさに欠け、好感度が下がっちゃいました。

ただ、本当にテンポ良さ&海外映画のようなスケールの大きさは楽しめました!! 細かい事には目を瞑り、頭を空っぽにして観ると、とても良いです!! 十分だ!!

星3つ
★★★☆☆